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自閉症、脳に免疫系物質…治療法解明に道

 【ワシントン=笹沢教一】米ジョンズ・ホプキンズ大学などの研究チームは15日、自閉症の人の脳に免疫系物質の作用によると見られる炎症が生じていることを発見したと発表した。

 炎症が脳細胞の損傷につながるのか、何らかの脳機能を促しているのかは不明だが、研究チームは「脳の免疫反応が関係するとの仮説を支持する発見。自閉症の仕組みを理解し、治療手段を確立するのにつながる」としている。この成果は米神経学会・小児神経学会誌の電子版に掲載された。

 研究チームは、5―12歳の自閉症児6人の脊髄(せきずい)液と、事故やけがなどで死亡した5―44歳の自閉症の11人の脳を分析。炎症に関与するサイトカインという免疫たんぱく質が、17人全員で普通の人より増えていることを確認した。

 同大の医師団は「すべての自閉症で炎症が起きていると確認されたわけではない」と慎重な見方をする一方、「脳内の免疫反応が関与している可能性を示すもの」と評価。さらに詳しい分析を進めるという。

 全米自閉症協会によると、米国には自閉症の大人や子供が約150万人いるという

(2004/11/16/13:11 読売新聞 )

これは自閉症治療の大きな一歩になったに違いない。
そもそも自閉症とは、
(1)乳幼児期に発症する発達障害の一。対人的孤立,言語発達の障害,対人関係・社会性の障害,常同症,執着的行動,知覚・感覚の異常が特徴。早期幼児自閉症。
(2)「自閉」に同じ。

三省堂提供「デイリー 新語辞典」より

視覚や触覚などをうまく整理できない先天的な脳の機能障害。アスペルガー症候群などを含めた「自閉症スペクトラム(連続体)」の発生率は1%前後といわれる。障害の特性は個人差が大きく、言葉を持たない人もいる一方、知的な遅れがなく大学に進学する人もいるが、表情や言外の意味をくみ取ることが苦手な人が多い。

毎日新聞 2004年5月12日 東京朝刊

といったものである。
自閉症の人の中にはたまに記憶力や計算力が群を抜いて良い者もいたり、あることに対して高い才能を発揮できたりする。今後そのような人の自閉症が治療されたら、人間の能力の幅が広がるのではないかと思ったりする。そうなって欲しいという願望もあったり。

自閉症治療の進展に期待。

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